障害児の性教育

夕暮菜日記 都立七尾養護学校の性教育裁判へのトラックバックです。

 「知的障害のある、生活年齢が10代後半で、知的年齢が2,3歳の子どもにどういった性教育をするのか。」ということについて、性教育推進派の教員が処分を受けたという事件があり、この事件についてついに判決が出ました。

 知的障害児者が性暴力の被害に遭う場合、加害者が身近な人という場合が少なくありません。
知的障害児者は生育過程や、生活家庭の中で、何に対しても「YES」と答えたほうが上手くいくということを身につけてしまいがちです。また、介助者や指導者、後見人などについて「OOさんのいうことをよく聞きなさい。」ということを疑わないように育てられることが、少なくありません。

 身を守るために、自分の体の中で、不用意に相手に触れさせない部分はどこかということを知っておく必要があると、教員はもちろん、多くの親御さんが感じています。
 また、子ども達を加害者にさせないということも重要なポイントです。実際の障害児者の指導場面で、正しい知識を教えてあげることで、「興味本位での性への関心」ではなく、「相手と自分の関係性の中での性への関心」へと気持ちを向けられるようになる子ども達が多いということを感じています。

 今回の七生養護学校性教育をめぐる裁判では、性教育を推進していた教員が保護者の支援を受けて、性教育批判派の都議や教育委員会に一矢を報いた判決となっています。

 ちなみに、七生養護学校性教育の中で取り入れられていた、「からだうた」については以下を参照下さい。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm1408394

★からだうたの歌詞★


あたま あたま あたまのしたに

くびーがあっててかたがある

かたからうで ひじ またうで

てくびがあって てがあるよ

むねーにおっぱい おなかにおへそ

おなかのしたに ペニス(ワギナ)だよー

せなかはみえない せなかはひろい 

こしーがあって おしりだよ

ふとももひざ すね あしくび

かーかとあしーのうら つまさーきー

かーかとあしーのうら つまさーきー

おしまい