グーグルマップで見る史跡 「ホモモニュメント」





 現在は同性婚が法制度として確立しているオランダですが、
ナチス占領下のオランダでは、同性愛者が次々と
アウシュビッツなどの収容所に送られていきました。

 強制収容所では
緑の逆三角形(グリーントライアングル)=刑事犯
赤の逆三角形(レッドトライアングル)=共産党員・政治犯
黄の六望星(ダビデの星)=ユダヤ
のさらに最下層に
桃の逆三角形(ピンクトライアングル)=男性同性愛者
が置かれ、
1万人〜数十万人の同性愛者が虐殺されたといわれています。

 また、連合軍の開放後も、他のユダヤ人や政治犯と異なり、
ピンクのトライアングルを付けていたことが知られると、その多くが
連合軍の手によって精神病院に移送されたといわれています。

 オランダではこうした悲劇を繰り返さないため、
首都アムステルダム市の、アンネ・フランクの隠れ家があったところからも
近い、西教会に同じ惨劇を繰り返さないことを誓ったホモモニュメントが
設置されました。

 3つのピンクの三角形のストーンが設置されているのですが、
うちひとつは常に花が手向けられ、もうひとつは昼間は子どもが上に上ったり、腰掛けたりして遊んでいる。

 そんな町の中に、なじんでいるモニュメントがオランダらしいのかなと感じます。