「TOKYO FM × Living Together × ぐるりのこと。ポエトリー・リーディング  Think About AIDS」 に行ってきました。(イベント報告)

lithos_082008-06-09




( イベントの詳細はこちら→ http://www.tfm.co.jp/diary/bible/

僕がボランティアでデリヘルアダルトをしているaktaはRainbowRingというネットワークが運営をしているのですが、そのRainbow Ringと、やはりHIV関係の活動をしているぷれいす東京とがすすめているLigingTogher計画。このLigingTogether計画とTOKYOFM、そして現在公開中の映画「ぐるりのこと。」のコラボレーションが実現し、「ぐるりのこと」の出演者やTOKYOFMのパーソナリティによるHIV陽性者の手記の朗読やトーク、そして音楽演奏、HIVに関する現状報告が行なわれました。

2007年のHIVの新規感染者数が約1,500名。毎日約4人が自分の感染に気づくという計算になること。なお、新規感染者数の半数は自分で検査を受けて感染に気づくひとであること。新規感染者数の約3割は実際にAIDSを発症した状態で感染に初めて気づくこと。この12年ほど治療薬が非常に進歩したにも関わらず、社会のHIV/AIDSへの恐怖的なイメージはさほど変わっていないことも報告されました。
そして、HIV・AIDSに関わる社会福祉士である生島さんからは「HIVに対する姿かたちが見えない不安や恐れを、手記を読むことで、少しでも形を持った存在、より身近な現実的な存在だと思えるようにしていきたい」というように話がありました。
そして、この日に朗読とトークを行なった人のなかでも、TOKYOFMのパーソナリティであり、お笑い芸人でもあるやしろ教頭の「『HIV/AIDSのことを茶化してはいけない』という前提自体が偏見」という言葉がとても印象的でした。

 出演者の顔ぶれもあってか、年齢や性別やセクシュアリティを超えて(といっても、ノンケ女性とゲイ男性が大半でしたが)参加者が集まり、同じ時間、内容、近い思いを共有できたことはとてもよかったのではないかと思います。