HIVと情報発信(紙媒体1:予防啓発・検査に関する冊子)


(1)コンドームのパッケージの破り方、
(2)包茎の場合のコンドームの被せ方、
(3)セックスの前に歯磨きをすべきかどうか、
(4)出血はしていないけれどもヒリヒリとする傷への精液や膣分泌液の付着、
(5)口内炎のあるときのディープキスが可能かどうか

といったことについて、きちんと知っていますか?

 「コンドームの使用がHIVウイルスの感染予防に有効」とは言われるものの、知っているようでよく知らないのがコンドームの正しい使用方法。また、必要なときにはコンドームをしっかりと使いたいけれど、「この程度ならコンドームなどは必要ないかな」と思うときもあります。
 知識だけでは防ぐことが難しいのがHIVではあるけれど、知識が要らないわけではない。HIVの感染

予防について、手軽に理論(感染のメカニズム)と実践(自分の行為のチェック)の両面から考えられるのがこの冊子のいいところです。(ちなみに、この冊子は読み手としてMSMが想定されていますが、異性間や女性同姓間のセックスにも役立つ情報が盛りだくさんです)

ちなみに、上記の(1)〜(5)について、よりセーファーな方法などを書き出しておくと、

(1)コンドームはパッケージを破く前に、中身(コンドーム)を端に寄せて、反対側の端を(中身を傷つけないように)開ける。
(2)包茎の場合はコンドームを途中まで巻き降ろしてから、コンドームの根元を持って、根元で余った皮を亀頭方向に寄せて、(寄せた結果)現れた包皮をコンドームでおおい、根元まで巻き下ろす。
(3)歯ブラシで歯を磨くと、口の中に細かい傷ができて、精液や膣分泌液が口に入った場合の感染が起こりやすくなるので、直前の歯磨きはしない。
(4)ささくれや、かみそり負けの部分を含め、しみるような傷だと、感染率が高い。逆に乾いていてしみない傷ならばリスクは低くなる。
(5)口の中に出血がなければ心配はない。

ということになります。

 なかなか、人には聞けずに我流になってしまうことの多い、感染予防。一度振り返る機会があるといいんじゃないかなと思うんです。